2010年08月03日

イメージクラシック「日の出」A

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第2番ト長調より第1楽章

 北国の作曲家にとって、南国のイタリアは明るい光、青い海のある憧れの地でした。ブラームス、チャイコフスキー、シベリウスらは、イタリア体験によって普段の作品にはない明るい曲想の傑作を残しました。

 チャイコフスキーピアノ協奏曲第2番もそんな作品です。この曲の特徴は

堂々とした風格
生き生きとした躍動感
明るい音色
ロマンティックな抒情


です。特に第1楽章は壮大で、またチャイコフスキーらしい情緒にあふれていて、僕は有名なピアノ協奏曲第1番に肩を並べる傑作だと思います。ほとんど演奏されないのが僕は不思議でなりません。

 僕がこの楽章で一番好きな部分が、主題再現部で第2主題がオーケストラの最強奏で登場するところです。この部分は、まるで日の出を拝むような感動があります。作曲者が南の国で感じた感動がストレートに伝わってくるようです。





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2010年05月04日

キーワードクラシック「日の出」@

ハイドン 交響曲第6番ニ長調『朝』より第1楽章

 5月に入り朝が早くなりました。まだ少し肌寒い感がありますが、この時期ほど朝が気持ちいい季節はないでしょう。こんなすがすがしい朝に聞きたくなる曲はたくさんあります。

 ハイドンの交響曲『』もそのような曲のひとつです。この曲の第1楽章冒頭には短い序奏が置かれていますが、弦楽器の低い呟きから次第にクレッシェンドしていくさまは、まるで「日の出」を見ているような感覚を与えてくれます。

 この交響曲『』は交響曲第7番『』と交響曲第8番『』とともに「朝昼晩の三部作」として出版されました。このような標題がついていますが、音楽と朝昼晩との関連性は薄く、『朝』では、この冒頭の序奏のみが「朝」の雰囲気を伝えてくれる音楽となっています。

 この曲が作曲されたのはハイドン29歳の時で、この年から長年にわたるエステルハージ公爵家のお抱え音楽家のキャリアがスタートします。キャリアの最初は副楽長ということで、何らかの注目を惹こうとハイドンは考えたのかもしれません。

 「日の出」の序奏は、考えようによっては本当にたわいのないもので、『朝』という標題がついていなければ「日の出」という印象を持たずに音楽は通り過ぎるかもしれません。逆に序奏が「日の出」のようだから『朝』というニックネームがついたのではないかとも取れます。いずれにせよハイドンの初期の交響曲の中にあって唯一知名度があるこの三部曲は、ハイドンのユーモアが発揮された愛すべき作品であることは間違いないでしょう。

posted by やっちゃばの士 at 01:10| Comment(0) | 日の出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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