2011年12月11日

イメージクラシック「モダン」その1

ストラヴィンスキー 3楽章の交響曲

 寒さで手はかじかみ、体は身構えて緊張状態。なかなか思うように体を動かすことが出来ないのが冬です。一方、凍りつくような寒さでも、都市は何事もなかったように機能しています。自動車、鉄道、高層ビル、20世紀になって文明は飛躍的に発達しました。

 都市の様々な機能がうまくかみ合っている状態には、調和とリズムを見出すことが出来ます。特に大都市東京の夜のビルの谷間をスイスイと自動車で走っていると、適度な緊張感と解放感があいまって心地よさを感じます。このような時、リズミカルでビートのはっきりした音楽が聴きたくなります。

 ストラヴィンスキー3楽章の交響曲はまさにそのような曲です。抒情はなく、リズムビートから構成される生き生きとした音楽はクラシックのモダンというにふさわしいと思います。モダンと言う言葉の定義はいろいろありますが、僕は調性をもたない都市的な雰囲気の曲をモダンと定義します。

 ストラヴィンスキーと言えば、『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』の3大バレエで有名ですが、この交響曲はそれらに勝るとも劣らぬ傑作だと思います。聴き手の心と体に流れるリズムとビートを高揚させる第1楽章は圧倒的な迫力があります。ストラヴィンスキーは第2次世界大戦の間に作曲を進め、大戦の間に起こった出来事から受けた印象をこの曲に盛り込みました。場面が素早く移り変わるようなスピード感があるのはそのせいかもしれません。


posted by やっちゃばの士 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | モダン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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