2012年11月14日

イメージクラシック「晩秋」その1

モーツァルト 弦楽四重奏曲第17番『狩』より第3楽章

寂しさはその色としもなかりけり真木立つ山の秋の夕暮れ(寂蓮)

 青空が広がり、ちょっと汗ばむような暖かさがあった日中でしたが、夕べになるとどこからか冷たい風が吹いてきて、紅葉した葉っぱを揺らすさびしい音が聞こえてきます。

 モーツァルト弦楽四重奏曲第17番『狩』の第3楽章アダージョは、秋の夕暮れの寂しさの情緒を感じさせてくれる作品です。第1楽章の狩の角笛をイメージさせる明朗な音楽が有名な同曲ですが、その他の楽章も非常に印象的な優れた音楽で、特にこの3楽章はちょっと寂しさの入り混じった深い情緒が印象的です。明るい1楽章との対比が、一層寂しさを強調する効果を出していて、まるで晩秋の快晴の日の明るい日中と寂しい夕暮れのコントラストのようです。

 この四重奏曲は、速筆のモーツァルトが足掛け3年の長い年月をかけて作曲した「ハイドン四重奏曲」(全6曲)の第4曲にあたり、恐ろしいほど完成度の高いこの曲集の中にあって、一番肩の力を抜いて聴くことができる曲です。この曲を作曲していたころのモーツァルトは、ウィーンでの成功や親との和解など幸せな状況にあり、その心の充実と余裕がこの曲に反映されているようです。

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ラベル:モーツァルト
posted by やっちゃばの士 at 20:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 晩秋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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