2012年08月12日

イメージクラシック「山」その6

リスト 交響詩『人が山上で聞いたこと』

山は人を哲学的にする

 人は山に登ると、哲学的になるようです。おそらく、山の自然と一対一で向き合うことにより、自分の心を見つめ直すようになるのではないかと思います。マーラーは毎年夏になると山にこもって作曲をしました。ニーチェのツラトゥストラは山で思索を行ない、修験者たちは山で修業をしてきました。

 リスト交響詩『人が山上で聞いたこと』は、山での思索的な内容を音にした作品です。詩人が山の中で2つの声を聞きます。一つは力強く秩序だった自然の声、もう一つは苦悩に満ちた人間の声で、この2つの声はぶつかり合い葛藤しながら、最後は中和して静けさの中に消えていきます。

 この曲はリストの最初の交響詩で、30分近くもかかる長大な曲です。テーマは上記のように哲学的ですが、山を表す壮大な主題苦悩に満ちた人間の主題、2つの主題がダイナミックにぶつかりながら展開していく流れ等は非常に分かりやすく、またオーケストレーションもとても見事です。あまり演奏されませんが、もっと取り上げられていい曲だと思います。

posted by やっちゃばの士 at 22:14| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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