2012年07月21日

イメージクラシック「夕暮れ」その7

ドビュッシー 前奏曲第1巻より第4曲「音と香りは夕暮れの大気に漂う」

居眠りからの目覚め
いつの間にか闇と孤独が世界を覆う
物憂い夏の夕暮れ

 誰もいないキャンパス、ドイツ語学科の研究室で1人僕は課題に向かっていた。誰もいない夏休みの夕暮れの研究室。闇は迫るが、電気をつけることもなく、僕は取り残されたような孤独感と取り残されまいとする緊張感で、ドイツ語の原文をぎこちない日本語で訳したのだった。今も状況は違うが、夕暮れになると同じような思いになることがある。

 ドビュッシー前奏曲第1巻の第4曲「音と香りは夕暮れの大地に漂う」は、夏の夕暮れのもやっとしたけだるさを感じさせてくれる曲です。この標題は詩人ボードレールの詩集『悪の華』のなかにある詩「夕べの調べ」の一節で、曲の題名としてはとても長いと思うのですが、象徴主義的なこの一節をあえてタイトルとすることにドビュッシーのこだわりがあるように思います。

 
ラベル:ドビュッシー
posted by やっちゃばの士 at 00:11| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 夕暮れ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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