2012年05月28日

イメージクラシック「サスペンス」その2

スクリャービン 交響曲第3番『神聖な詩』より第1楽章

傷ついた巨人は
後ろめたい気持ちを抱きながら
山々を走り回る
究極の癒しを求めて

スクリャービン交響曲第3番『神聖な詩』の第1楽章は、闘争という標題がつけられています。この第1楽章は序奏を持っていて、この序奏の主題は巨人ののっしりとした動きのように鈍重で強烈な印象を与える音楽です。そしてそれに続くアレグロの主題は、何とも後ろめたい気持ちを抱かせるこれまた強烈な主題です。

まるで罪を隠して逃げているような感じの主題

です。この暗く後ろめたい主題を聴くたびに、僕はサスペンスドラマの主題にぴったりだなあと思ってしまいます。

 さて、この交響曲『神聖な詩』は3楽章からなり、

第1楽章 闘争
第2楽章 快楽
第3楽章 神聖な遊戯

という標題が作曲者によって名づけられています。スクリャービンは交響曲を5曲残しましたが、第1番から第3番までは上記の標題と似たようなストーリー性を持っていて、第4、第5においては、快楽の部分だけがクローズアップされてきます。スクリャービンにあっては、闘争から勝利へという価値観はなく、苦痛から快楽へという価値観が一貫しています。

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ルドン『キュクロプス』

posted by やっちゃばの士 at 09:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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