2012年02月12日

イメージクラシック「静寂」その2

シューベルト ピアノソナタ第21番変ロ長調より第2楽章

 冬の野山はとても静かです。動物の鳴き声は聞こえず、時折風が葉をゆする音が聞こえるだけです。人里から離れれば離れるほど静寂は増し、深い藍色のため池の表面は波一つ立てず、辺りを静寂の闇に包みこんでいきます。

風に乗ってかすかに聞こえてくる明るい歌

 シューベルトの遺作ピアノソナタ第21番は静寂に満ちた長大なピアノソナタですが、そのなかでもとりわけて静寂感に満ちているのが第2楽章です。野山を旅する若者の孤独な心情を表しているように感じます。中間部の明るい旋律は、重い足取りで旅を続ける若者に、どこからともなく明るい春の歌が伝わってくるようです。

 このソナタを筆頭に、シューベルトのピアノソナタには自然の静寂感が漂っているものが多くあります。自然の中を散歩しながら、シューベルトは作曲のインスピレーションを多く得たのかもしれません。


posted by やっちゃばの士 at 18:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 静寂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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