2012年02月11日

イメージクラシック「旅」その3

シューベルト 幻想曲ハ長調『さすらい人』

温かい冬の休日
青空に映える野山に出かけた
ずんずんと進んでいった

午後いつの間にか日は陰り
つめたい湖面は旅人を
深い淵の中へ誘う

風に揺れる波に
再び光が反射し
旅人は弾みながら出発する

 シューベルトさすらい人幻想曲は、小旅行へ誘ってくれます。春の匂いがかすかに漂うこの季節に僕はこの曲がよく似合うと思います。

 この曲が作曲されたのは彼が22歳のときで、まだピアノソナタで自らの様式を確立する前です。自作の歌曲「さすらい人」の旋律が用いられていますが、彼は自作の歌曲の旋律をピアノ曲や室内楽作品にしばしば引用したのでした。第1部の弾む足取りのような伴奏。第2部の移ろうような分散和音。

風は流れ
湖面の色は変化し
時は流れる


 シューベルトは短い生涯の間独身で、ボヘミアンのような生活を送っていました。家庭も固定した職もなかった彼の音楽はまさに旅人の音楽です。

ラベル:シューベルト
posted by やっちゃばの士 at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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