2012年01月12日

イメージクラシック「田園」その2

ブルックナー 交響曲第3番ニ短調より第1楽章

霜の降り立った冬の田園
土の下は生命のエネルギーに満ち
耳を澄ませば
ぱちぱちと何かがはじける音が聞こえる

 寒い日が続き、我が家の庭のホースの継ぎ目も寒さのあまりひびが入っていました。公園の地面には霜柱が出来ていて、踏むとざくざくとした音がします。霜柱を見ると、僕は昔小学校に通った田んぼの中の一本道を思い出します。6年間毎日半ズボンで、行きは寒いのでまっすぐ進みますが、帰りは田んぼの中に入って寒さで固まった土の塊などを投げ合っていたものです。

 僕は年が明けた今頃の季節が好きです。表面上は万物が寒さで縮んでしまっているように見えますが、内側では春に向けての準備が進んでいるように思うからです。この季節は種子に例えられます。種子は固い意志とあらゆる可能性を持ち、エネルギーに満ちています。

 ブルックナー交響曲第3番の第1楽章は、冬の田園風景を感じさせてくれます。ブルックナー最初の大型交響曲である第3番は、ワーグナーに捧げられたため『ワーグナー』というニックネームを持っています。実際の音楽はワーグナーの音楽には見られない土の香りと田舎くささをもっています。第1楽章では印象的な3つの主題が登場しますが、これが実に田園ストーリー的です。

第1主題 哀愁に満ちたトランペットの響き。厳しい寒さに震える田園風景が広がります。

第2主題 弦楽器による穏やかだが神々しい音楽。生物に命を与える光と水。

第3主題 力強い男性的な音楽。エネルギーは高まり、やがて来る爆発に向かって前進。


ラベル:ブルックナー
posted by やっちゃばの士 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 田園 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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