2011年12月28日

イメージクラシック「日の出」その4

ハイドン 弦楽四重奏曲第78番変ロ長調『日の出』より第1楽章

 東京の湾岸沿いを早朝東へ向かって走っていると、丁度目の前から太陽が昇ってきました。まだ初日の出までには何日かありますが冬至を過ぎたばかりで、日の出はさらに遅くなっていきます。ところで、東の海に面し日の出を望むことのできる場所は「日の出」という地名になっているところがたくさんあります。僕が住んでいる浦安市にも、出身地である玉野市にも「日の出」という地名があります。非常に単純明快な地名の付け方ですね。

 ハイドンには、この地名と同じように、曲の印象や作曲や演奏時のエピソードに関係したニックネームがついている作品が多く存在します。特に交響曲104曲と弦楽四重奏曲82曲は、あまりにも数が多いため、本人の意図とは直接的には関係がないニックネームがつけられています。弦楽四重奏曲第78番変ロ長調は『日の出』というニックネームがついています。第1楽章の第1主題が描く


緩やかなヴァイオリンの上昇カーブ

が日の出を連想させるからです。この音型は何度も登場し、しばし日の出の情緒に浸らせてくれますが、上昇カーブの後に溌剌とした音楽が続き、この曲が日の出とは全く関係ない曲だということに気付きます。このようにニックネームの『日の出』というのは、単なる目印程度の意味しか持たない訳ですが、それでもあえてニックネームに感情移入して聴いてみようという気を起させるのですから、ニックネームの存在価値は大きいと言えます。

posted by やっちゃばの士 at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日の出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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