2011年12月24日

イメージクラシック「夢」その8

チャイコフスキー 『くるみ割り人形』より第1幕第8曲「冬の松林」

 寒いクリスマスイヴとなりました。日暮れ間近になると冷たい風が吹き荒れ、わくわく感よりも現実の厳しさを感じてしまうところです。「夢」からは程遠い現実ですが、程遠いからこそ「夢」なのかもしれません。「夢」が簡単に実現できてしまったら、そこには感動がないでしょう。また「夢」は極限の中で、不意に訪れるものだとも思います。予測できないからこそ「夢」だということが出来ると思います。

ふと外を見ると辺り一面が夢のような銀世界
月の光がやさしく包み込む
松の冷たい針葉が白い帽子をかぶっている

チャイコフスキー『くるみ割り人形』の「冬の松林」は、夢の国の入口の感動を伝えてくれる曲です。ハープの美しいアルペジオに続いて、ほのかに哀愁を帯びた旋律が、まるで雪が降り積もるように反復しながら次第に盛り上がり、やがて「雪片のワルツ」へと続いていきます。

「冬の松林」は『くるみ割り人形』の中で最も感動的な部分の一つだと思います。この部分は、第2幕「お菓子の国」への導入部分に当たりますが、現実から夢へ、戦いから勝利へというストーリーの流れで考えた時、やはり変わり目の部分が一番新鮮で印象が強いのでしょうか。第2幕に入ってからは、有名な踊りが何曲も登場しますが、バレエの場合、踊りを見せる芸術であるため、夢に入ってしまうと音楽が楽しいけれども多少単調に感じられてしまう要素があるように思います。

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アンバサダーホテルにて

posted by やっちゃばの士 at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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