2011年11月28日

イメージクラシック「霧」その2

バッハ ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調より第2楽章

さびしさはその色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮(寂蓮法師) 

11月特有の深い霧に覆われた一日でした。水蒸気を含んだ空気は冷たく、やがて来る長い冬の厳しさを感じます。夕方の林の中は極めて静かで、遠くからごおっという車や電車の雑音が微かに流れてくるだけです。広場の向こうにあるメタセコイヤは根本付近の太い幹が微かに見える程度です。

 バッハヴァイオリン協奏曲第2番の第2楽章。伴奏の低弦は深い霧を、かなしみを帯びたヴァイオリンは晩秋の寂しさを表しているようにも思います。とても深い情緒を持っていて、バッハの短調楽章の中でも最も印象深い曲の一つです。

 バッハは協奏曲をたくさん残しましたが、ヴァイオリン協奏曲は2曲のみです。特に、第2番は快活で大変わかりやすい第1楽章が有名です。深い哀愁を持った第2楽章は、快活な第1楽章の後に演奏されるので、突然暗い響きの音楽が始まると「何事が起ったのか」というような気持ちになり、このこともこの第2楽章の印象を強める原因になっていると思います。

ラベル:バッハ
posted by やっちゃばの士 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。