2011年11月16日

イメージクラシック「夢」その7

エルガー 交響曲第1番イ長調より第3楽章アダージョ

秋の終りの午後長大な夢

 冷たい空気に冬の訪れがすぐそこまで来ていることを感じるようになりました。温かい秋はもう過ぎ去ろうとしています。自然のサイクルとはいえ、名残惜しさを感じてしまいます。青い空の冷たさを感じながらも、ベランダの陽だまりでいつの間にかうとうとするのでした。

 エルガー交響曲第1番の第3楽章のアダージョ。ちょっとうつろな響きを持っていて、なんだか夢の中で聴いているような音楽です。静かな寂しさと名残惜しさが、打ち寄せる波のように、午後の昼の夢の浜辺に響きます。何度も繰り返される虚ろな下降する旋律が、非現実的な印象を一層強くしています。

 エルガーがこの交響曲を作曲したのは、50歳を過ぎてからのこと。シンフォニストとしては非常に遅いキャリアです。この交響曲は、エルガー初めての交響曲であるとともに、偉大な交響曲が音楽史上まったく生まれなかったイギリスの第1交響曲であるとも評されています。エルガーの作品には、オラトリオ『ケロンティアスの夢』や、ピアノ五重奏曲弦楽四重奏曲のアダージョのように、夢現な印象を与える作品がたくさんあります。


posted by やっちゃばの士 at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。