2011年11月07日

イメージクラシック「夢」その6

ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲集『四季』より第3番「秋」第2楽章

暖かい午前の光に包まれていつの間にか僕は眠りに落ちたのでした。田舎では今頃みかん狩りの季節をむかえていることだろう。子供のころ瀬戸内海に面したみかん山にかごを持ってよく登ったこと、みかん山の小さな荷物用ケーブルに乗ったこと、過去の思い出が夢の中に出て来るのでした。潮風は今よりもちょっと肌寒い・・・。

黄色く香るみかん山
穏やかに輝く瀬戸の波
吸い込まれそうな青い空

 秋の深い青空を眺めて目を閉じると、別の青い空が広がる世界が見えて来るのでした。僕の体はすっぽりと僕の体から抜け出してその世界に向かおうとするのでした。

 ヴィヴァルディ『秋』の第2楽章の神秘的なアダージョは、異次元の世界へと僕たちを誘います。ひらひらと振ってくる光の粒のようなチェンバロの伴奏の上に、弱音で奏される弦楽器のハーモニーの神秘さはこの世のものとは思えない不思議な音楽です。

 ヴィヴァルディは楽譜に次のような短詩を書き込んでいます。

一同が踊りと歌をやめた後は
秋の穏やかな空気が快い。
そしてこの季節は甘い眠りで
すべての者を気持のよい憩いへと誘う。


Brueghel11.jpg
ブリューゲル 秋


posted by やっちゃばの士 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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