2011年10月31日

イメージクラシック「疾走」その1

シューマン ピアノソナタ第1番嬰へ短調より第1楽章

馬車を飛ばしてクララのもとへ向かうシューマン

 シューマンピアノソナタ第1番の第1楽章の第1主題は、馬が地面を力強く蹴って進んでいくような快調な音楽です。何か目標に向かって、まっしぐらに進んでいく推進力を感じさせてくれる音楽で、この主題を聴いていると力がみなぎってきます。

 シューマンはこのソナタに『フロレスタンとオイゼビウスによるピアノソナタ』という標題をつけて、後に妻になるクララに捧げました。フロレスタンとオイゼビウスとはシューマンが作った架空の人物です。

フロレスタンは活発で行動的な人物
オイゼビウスは物静かで瞑想的人物

でこの対照的な2人の人物は対照的な2つの性格をもったシューマン自身の分身であると言われています。これによると第1主題はフロレスタン的、夢見るような第2主題はオイゼビウス的ということになります。

 このピアノソナタはシューマン初めてのソナタ形式を持った大作ですが、シューマンが得意とした小品や幻想曲などと比べて評価が低いのが一般的です。シューマン自身も自信がなかったのか、この作品について「生命力に乏しい」などと評しています。構造上には問題があるかもしれませんが、特に第1楽章は人を惹きつける力がある傑作だと思います。シューマンしか書けないロマン性がそこにはあります。

ラベル:シューマン
posted by やっちゃばの士 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 疾走 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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