2011年10月29日

イメージクラシック「旅」その1

シューマン 交響曲第3番変ホ長調『ライン』より第1楽章、フィナーレ

心ある人に見せばやみちのくの矢祭山の秋のけしきを(西行法師)

 福島県の南部に矢祭町という町があります。この町は東北産南端に位置し、町の最南部つまり東北の入口には紅葉の矢祭山と清流久慈川が壮大な渓谷美を作っています。一昨年の秋、僕は東京に住んでから10年目にして、初めて家族で宿泊旅行に出かけた地でした。僕はその後何度か矢祭に出かけていますが、最後に水郡線で訪れたのが今年の2月15日です。水郡線沿線の景色はのどかで、まさか1か月後に大地震が来るとは思いもしませんでした。

 秋たけなわの今、もう一度美しい渓谷を見に行きたいと思います。きっとその時、僕の頭の中には、シューマン交響曲第3番『ライン』の第1楽章やフィナーレが駆け巡ることでしょう。これらの楽章には、シューマンがラインの渓谷の美しさから受けた感激がいっぱいに詰まっているように思います。

 『ライン』という標題はもともとシューマン自身がつけたものではありませんが、1850年ライン川沿いの都市デュッセドルフにシューマンが引っ越してからわずか数カ月の間にこの作品は着想され完成したことから、ライン地方の美しさに影響されて作曲されたのは間違いないと考えられています。

 シューマンは躁鬱が激しかったことで有名ですが、気分が乗るととてつもない力を発揮する作曲家でした。おそらくライン交響曲もノリノリの気持ちで書いたことと思います。同じ時期にはチェロ協奏曲ヴァイオリンソナタ等の名曲が生まれています。この時期はシューマンの最後の創作の黄金期になりました。

感激を求めて・・・・。山と渓谷の旅へいざなってくれる随一の曲です。

posted by やっちゃばの士 at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。