2011年10月21日

イメージクラシック「夜」その7

モーツァルト 弦楽四重奏曲第16番変ホ長調より第1楽章、第2楽章(ハイドンセット第3番)

10月も後半に入り、夜の空気も少し冷たくなりました。草むらの中で鳴く虫の声も少し少なくなったような気がします。庭のソーラーライトは電池がないせいか、ゆらゆらと光がガラス管の中で揺れています。見ていて弱々しそうに見えるのですが、決して消えることのないその光の揺らぎは、安心感と心地よさを与えてくれるのでした。

 モーツァルト弦楽四重奏曲第16番(ハイドンセット第3番)の第1楽章。冒頭の主題の持つ半音階の揺らぎは、幻想的な美の世界に瞬く間に誘い込む力を持っています。曲の随所にみられる揺らぎは、幻想的で風雅な楽想を生み出し、夜のディベルディメントともいうべき印象を与えてくれます。

 続く第2楽章もゆっくりとした揺らぎが、深まっていく夜の静けさの中に揺れる灯りのような美の世界を作りだしています。第1楽章と第2楽章は、夜の始まりから夜更けへとつながっていくような密接なつながりを持っているようです。

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 ハイドン・セットの6曲は、それぞれ全く違った個性を持っていて、その完成度の高さはモーツァルトの作品の最高峰と言ってもいいと僕は考えています。この第3番は最も幻想的でロマンティック。秋の夜に聴きたい一曲です。

posted by やっちゃばの士 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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