2011年09月08日

イメージクラシック「月」その3

リスト ピアノ協奏曲第2番イ長調

満月にはラプソディックな音楽がよく似合う

 月のことを一番よく知っているのはジプシーかもしれません。定住せずに渡り歩く彼らは夜になると月と一緒に過ごしたからに違いないからです。美しくも妖しい月の光の下で、時には静かに物思いにふけり、時には激しい踊りをなしながら宴に興じたことと思います。

 リストピアノ協奏曲第2番の持つラプソディックな響きは、満月の夜のロマンティックでちょっと妖しい雰囲気にぴったりと合います。冒頭の木管楽器の響きは月の淡い光を、夢見るようなピアノと弦楽器の駆け合いは月夜のロマンティックなムードを、不気味なピアノの低音はジプシーを表しているように思えます。

 僕はこの曲にたびたび登場する悪魔的なピアノの低音にジプシーを当てはめましたが、ここは「死者」あるいは「魔物」などに置き換えてもいいと思います。ここには「陰的なもの」「マイナーなもの」に対する好奇心があります。僕は「狼男」の伝説を連想したりもするものです。

ラベル:リスト
posted by やっちゃばの士 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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