2011年09月05日

イメージクラシック「花」その2

エルガー ピアノ五重奏曲イ短調より第2楽章

 妻に贈る最後の花束

 夏休みの最後の月夜。妻と過ごした夏の避暑地での楽しい時間が明日で終ろうとしている。月の光は無邪気に眠る妻の顔を白く照らしている。なぜだか涙が出てたまらない。数十年僕と寄り添ってくれた妻に対する感謝の想いと、失ってしまうかもしれないという悲しみ。今この時間、僕のすべての想いを花束にして妻に送りたい。

 エルガーピアノ五重奏曲の第2楽章の音楽は、とても美しく胸を打ってきます。この作品は1918年の夏から翌年にかけて作曲されました。夏の美しい思い出が伝わってくるようなロマンティックな曲ですが、同時に悲痛な思いにも満ちています。

 この作品の初演の翌年に長年連れ添った妻キャロライン・アリス・ロバーツは亡くなります。エルガーは妻の死もしくは老いをねぎらいと悲しみの想いを以って感じながら、この曲を書いたのではないだろうかと僕は考えます。


ラベル:エルガー
posted by やっちゃばの士 at 19:22| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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