2011年09月01日

イメージクラシック「夕日」その3

ブラームス 『ピアノのための6つの小品』より第2曲 間奏曲イ長調

夕焼け小焼けの赤とんぼ負われてみたのはいつの日か

 夕暮れ時がちょっぴりさびしい季節になりました。季節の移り変わりとは妙なもので、いつの間にか気付いてみると「季節が変わっていた」と感じることがほとんどなのではないでしょうか。

光陰矢のごとし
 時は待ってくれません。僕は来年40歳になります。人生の半分目なのか、それともあと数年なのか、運命を予測することはできませんが、はっきりとしたことが一つだけあります。それは過去39年間を確かに生きたということ。その中で見たこと、聞いたことは消すことのできない事実であり、今考えていることはすべてその事実から得た考えや思いの延長線上にあるということです。「夕日」のイメージも人それぞれの過去の思い出によって決まるのだと思います。

 冒頭に「夕焼け小焼けの赤とんぼ」の歌を上げましたが、この歌からは「さびしさ」が感じられます。夕焼けや夕日は1日の終わり、多くの人が時の経つ速さと戻ってこない懐かしい思い出に「寂しさ」を感じるのだと思います。

 僕は同様の想いをブラームスの晩年の『ピアノのための6つの小品』の第2曲「間奏曲イ長調」に感じることが出来ます。この曲はA−B−Aの3部構成になっていますが、

Aの部分は1日が終わって夕日を眺めている印象
Bの部分は懐かしい思い出が頭の中をめぐりにめぐる印象


を与えます。特にBの部分はとても感傷的な美しい音楽で、おそらくブラームスのすべてのピアノ独奏曲の中でもっとも美しいのではないかと僕は思います。過去の美しい思い出は決して去ることはないのですが、それでもなんだか自分から離れていくような名残惜しさを感じさせるような音楽です。

懐かしい過去の想い出よさようなら

ラベル:ブラームス
posted by やっちゃばの士 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 夕日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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