2011年07月04日

イメージクラシック「祭り」その2

ベルリオーズ 劇的交響曲『ロミオとジュリエット』より第2部「ロメオ一人、ただ哀しみ、遠くから聞こえてくる音楽会と舞踏会、キャピレット家の饗宴」

 休日の夏の夕べ。今日は夏祭りというのに、僕の仕事はまだ終わらない。世の中の多くの人が働いていないこの時間、僕は汗を流しながら、世の中の楽しみから取り残されたように働いている。あきらめきれない気持ちも、日が沈むにつれ、未練を捨ててやがて未来への希望と期待に変わっていく。さわやかな風が思いを未来へ運び、遠方より祭りのにぎわいをかすかに運んでくる。僕には祭りは無関係だと思いながらも、祭りの享楽の中に知らず知らず僕の思いはひきこまれていく。

 ベルリオーズ劇的交響曲『ロミオとジュリエット』の第2部は、ロミオの悩みが、やがて夕べのそよ風とともにて期待に変わり、大舞踏会の饗宴の中に飲み込まれていく音楽です。この第2部は声楽をともなわないめ、物語のストーリーから離れて、自由な想像に胸を膨らませることができます。現代風に解釈すると、僕が冒頭に記したようなシチュエーションに近いのではないでしょうか。

 遠くから聞こえてくる舞踏会の音楽が次第に近づき、大音響の饗宴の音楽が始まります。この舞踏会の音楽は大変印象的な音楽で、おそらく一度聴いたら忘れることのできない音楽ではないかと思います。ベルリオーズの舞踏会の音楽と言えば、幻想交響曲の第2楽章や、ウェーバーのピアノ曲をオーケストラに編曲した『舞踏への勧誘』がありますが、僕はこのロメオとジュリエットの舞踏会の音楽が一番音楽的に優れていると思っています。大変ゴージャスな雰囲気に満ちており、思わず「」という形容詞をつけて、「大舞踏会」、「大音楽会」と呼びたくなります。現代風に例えれば、これでもかと言うほど花火が夜空に打ちあがる大花火大会のようものではないでしょうか。

posted by やっちゃばの士 at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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