2011年07月01日

イメージクラシック「夜」その4

ラヴェル 『スペイン狂詩曲』より第1曲「夜への前奏曲」

 夕暮れの西の空に輝く宵の明星と糸のように細く伸びる飛行機雲


 闇がゆっくりと降りてくるのが夏の夕暮れです。星や飛行機など夜空に光る点がだんだん輝きを増し、いつの間にか空に川が出現しているのに気がつくのです。視覚的には賑やかさを感じながらも、聴覚的には静けさが夜の幻想的な世界へと誘います。

 ラヴェル「夜への前奏曲」は、まさに夏の宵の美しさと幻想性を感じさせてくれる作品です。冒頭の闇がひっそりと深まっていくような主題はとても神秘的です。この主題は、全曲にわたって、何度も現れ、このことは、スペイン狂詩曲の曲想のすべてが、夢の中で感じた世界であることを物語っています。

 スペインと言えば、明るい昼のイメージがありますが、多くの作曲家は昼とともに夜のスペイン情緒を描いています。スペイン狂詩曲の作曲の直後に作曲されたドビュッシー管弦楽のための映像の「イベリア」ファリャ『スペインの庭の夜』、スペイン狂詩曲以前では、ビゼー歌劇『カルメン』など、スペインの夜の情緒を伝えてくれる名曲がたくさんあります。




posted by やっちゃばの士 at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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