2011年06月09日

イメージクラシック「雨」その11

サン=サーンス ピアノ協奏曲第4番ハ短調

 今日は久々に雨のち曇りの一日でした。ここのところずっと、午前中は晴れていたけど、午後から雲行きが怪しくなって、夕方前には雨がぽつぽつと降り出す日が多かったのですが、今日は午後から明るい日差しが青空の間からこぼれ、美しい夕焼けが長く西ぞらに留まっているのを見ることができました。夕焼けの光が、雨上がりの庭をさわやかに照らし続けます。

6月の雨上がりの庭にはみずみずしい情緒があります。サン=サーンスピアノ協奏曲第4番の第1楽章第2部のアンダンテはそんな雨上がりの庭のさわやかさを感じさせてくれる音楽です。この楽章の第1部から第2部へ移行する部分は、暗い雨空の雲が割れて、光が差し込み、次第に雨が上がっていくような雰囲気を持っています。華麗なピアノと甘い木管楽器と静寂な弦楽器が、甘美な庭の情景を作り出します。

 上記のイメージは僕の勝手な想像ですが、サン=サンースのこの曲は本当に華麗で上品で親しみやすく、同時に構成が練られていて大変聴きごたえがあります。曲の構成は交響曲第3番ハ短調「オルガン付」と本当によく似ていて、2つの楽章からなり、各楽章の第1部が短調で非常によく似た雰囲気を持っているのも交響曲第3番と同じです。この構成は、よく似た主題(循環主題)を繰り返すことによって、曲に親近感を持たせることに大きく役立っていると思います。

 この曲の最終部である第2楽章の第2部も、交響曲と同じく華麗で堂々とした行進曲風の音楽が展開されます。ただ、勝利感を歌いあげる交響曲と違って、こちらは夜の華麗な舞踏会といった雰囲気が強いです。雨上がりの私邸での楽しい舞踏会といった感じでしょうか。



ラベル:サン=サーンス
posted by やっちゃばの士 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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