2011年05月10日

イメージクラシック「春の室内楽」その6

フォーレ ヴァイオリンソナタ第1番イ長調より第1楽章

燦燦と照り注ぐ日の光
明るい小川のせせらぎ
若葉を揺らすさわやかな風
ひらひらと野を舞う蝶々

 フォーレヴァイオリンソナタ第1番の第1楽章、春の感動を思いっきり全身全霊で味わうようなエネルギーに満ちています。春風にゆれる若葉のざわめきのようなピアノの分散和音に乗って、情熱的にヴァイオリンが歌い出す第1主題は、おそらくヴァイオリンソナタ史上、最も喜びと感動に満ちた独創的な開始部分ではないかと思います。僕はこの部分を聴くと

風立ちぬ。春は来たれり。


と自分の心の中で叫んでしまいたくなります。

 
 このソナタはフォーレ30歳の時の作品で、この時フォーレは美しい恋愛の真っただ中にいたと言われています。室内楽に多くの傑作を残したフォーレですが、その作品多くは壮年時代以降に作曲された内面的なものが多く、そういった作品群の中にあって、このソナタだけが若々しさとほとばしる情熱に満ちた異彩を放つ作品となっています。この曲と同じイ長調のフランクのソナタと共に、フランスのヴァイオリンソナタの双璧として光を放ち続けることでしょう。

ラベル:フォーレ
posted by やっちゃばの士 at 06:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 春の室内楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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