2010年10月25日

イメージクラシック「風」その1

ドヴォルザーク 交響曲第7番二短調

 10月も20日を過ぎ、肌寒くなってきました。特に曇り空の日の風は冷たく寂しさを感じさせます。木々は風にざわめき、これからやってくるだろう「厳しさに向かっていく」強い意志を抱きながら身を震わせます。

 ドヴォルザーク交響曲第7番は、晩秋の木枯らしを思わせる「寂しさ」と「強さ」を併せ持った曲です。彼は生涯9曲の交響曲を作曲しましたが、第7番はその中で一番荒々しい雰囲気を持っています。ドヴォルザークの交響曲の特徴は、美しい郷愁をそそるメロディとスピード感あふれる音楽の進行にありますが、この曲には、「郷愁」よりも「力強さ」を強く感じさせてくれる印象があります。

 ドヴォルザークの交響曲の中で短調の交響曲はこの交響曲と第9番『新世界より』、第4番、第1番の4曲で、そのうち第7と第4が二短調という調性です。二短調の交響曲にはベートーヴェンの第9、ブルックナーの第3、第9、フランクの交響曲のように「厳しさ」と「強さ」を併せ持った名曲が多いです。この2曲もそうですが、二短調という調性は短調でも、「悲しみ」よりは「強さ」を感じさせるようで、交響曲の成功要素として必要な緊張感を生みだすのに一役買っているように思います。


posted by やっちゃばの士 at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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