2010年10月12日

イメージクラシック「夕日」その1

ブラームス 交響曲第2番ニ長調

 秋の夕日は美しい。夕日を思い出させる音楽、僕にとってそれは『赤とんぼ』ではなくブラームス交響曲第2番の第1楽章の冒頭の主題です。D−C#−Dの低弦とホルンの牧歌的な響きは描写音楽以上に描写的で、おそらくクラシックの数多くある傑作の中でこれほどホルンの響きが印象的な曲は他にはないのではないかと思うくらいです。この曲の第1楽章では、主題の展開部や曲の終結部でもホルンが夕暮れ時の情緒を歌います。

 ブラームスはこの曲を南オーストリアのヴェルター湖畔の町ペルチャッハというところで6月から9月にかけて一気に作曲しました。「ヴェルター湖畔の地にはメロディがたくさん飛び交っているので、それを踏みつぶしてしまわないよう、とあなたはいわれることでしょう。」と友人ハンスリックに語っているように、この曲の中には美しく霊感に満ちたパッセージが何個も登場します。ブラームスの4つの交響曲はいずれも個性豊かで傑作ですが、それらの中でインスピレーションの豊かさという点ではこの曲が随一ではないでしょうか。

 僕がこの曲を初めて聴いたのは中学2年生の秋でした。「なんて美しい曲だろう」その時から、僕はブラームスのレコードと彼に関する書籍を集めるようになりました。それからクラシックのいろんな曲を聴いて、「2番は軽い曲だなあ」と敬遠する時期もありましたが、38歳になった今の時点においてはこの曲がブラームスの交響曲の中ではベストです。



 

ラベル:ブラームス
posted by やっちゃばの士 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 夕日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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