2010年08月15日

イメージクラシック「海」その2

シベリウス 交響曲第3番ハ長調より第1楽章

 シベリウスのオーケストラ作品は、本人が意図したからかどうかはわかりませんが、海の香りがするものが多いように僕は感じています。彼は北欧フィンランド出身なので、ヨーロッパの中心に出るために船に何度も乗ったからかもしれません。

海の香りがする彼の作品の中でも、とりわけて気持のよい海風が吹いているのが交響曲第3番です。この交響曲第3番はシベリウスの後期への作風の転換点となった作品で、有名な第2交響曲に見られたような大オーケストラは影をひそめ、室内楽的で簡素な音楽となっています。楽想も第4交響曲のように晦渋さがなく、本当に生き生きとした作品です。

 港を出る船上での気分

を僕は冒頭の第1主題を聴くたびに感じます。風のざわめきのような弦楽器の小刻みの中を、船は進み、時折り汽笛のように金管楽器が響きます。展開部では、弦楽器のざわめきが強まります。船は一瞬緊張感に包まれますが、再び青い空の中を力強く進みます。

 シベリウスはこの第1楽章の作曲にあたって、昔イギリスを訪問した時に、船上から見た霧に煙るイギリス本島の風景を思い浮かべたということですから、あながち僕の想像も的を外れていないのかもしれません。



posted by やっちゃばの士 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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