2010年08月11日

イメージクラシック「祭り」その1

ドビュッシー 『夜想曲』より第2曲「祭り」 

 夏の風物詩は何と言っても祭りです。夏祭りのほとんどが花火大会、盆踊りと、夜に行われます。夏祭りはなぜ夜に行われるのでしょうか。昼間は暑いから、花火は夜でなければ映えないからという当然の理由もありますが、僕は


色彩感豊かな光と夜の暗闇が作り出す涼の空間

を祭りを楽しむ人々が求めるからだと思っています。花火が冬ではなく、夏に行われる理由もそこにあるではないでしょうか。光と闇が織りなす色彩感は音楽とともに、祭りを構成する基盤要素です。


 祭りの持つ豊かな色彩感を音楽で表現しようとしたのが、ドビュッシーの管弦楽のための夜想曲の第2曲「祭り」です。「祭り」では色彩感豊かなオーケストラが、祭りが徐々に盛り上がって盛況に達し、終わって静けさに包まれるまでの印象を描きます。ドビュッシーは具体的な祭りの様子ではなく、祭りが心に与える雰囲気や印象を音楽にしようとしたのでした。したがって、この音楽は抽象性、普遍性をもっていて、飽きの来ないのが特徴です。

 ちなみに、この曲のタイトルは夜想曲ですが、ドビュッシーはこの祭りを夜の祭りとは規定していません。したがって、昼の祭りのイメージで聴くことも可能です。しかし、この曲のタイトルは夜想曲なので、夜の祭りをイメージしてとらえる方が、曲全体の統一感を考えると良いのではないかと僕は思います。

posted by やっちゃばの士 at 13:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。