2010年07月27日

イメージクラシック「山」@

マーラー 交響曲第3番ニ短調

 夏と言えばやっぱり「山」です。インドア派の僕は「海」よりも「山」の方に惹かれてしまいます。「夏の山で思索にふける」時間があればぜひやってみたいことのひとつです。「山ごもり」という言葉がありますが、山には人を深く考えさせる力があるようです。ニーチェのツラトゥストラも山に10年間こもって思索にふけったのでした。

 夏になると山の小屋にこもって創作する作曲家がいました。マーラーです。彼は今では作曲家として有名ですが、生前は指揮者としてほとんどの時間を過ごしました。作曲するためにまとまった時間は、夏休みしかなかったのです。

 交響曲第3番の第1楽章の冒頭、8本のホルンが壮大な音楽を奏でます。この部分は「山の険しい頂」をイメージさせます。「夏休みが来て、山で創作にふけることができる」というマーラーの喜びと期待感がいっぱいに詰まった音楽です。この第1楽章はマーラーの交響曲の楽章の中では最も長大で、この交響曲の基盤となります。その後の小さな楽章で、一つ一つのテーマについての思索が行われていきます。全部で6楽章、標題をつけるなら「山の哲学交響曲」とでも言えるでしょう。

 この交響曲は、マーラーの交響曲の中で、最も幸福感に満ちた交響曲で、ぜひ夏休みに聴きたい曲だと思います。

posted by やっちゃばの士 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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