2010年07月26日

イメージクラシック「夜」A

ファリャ 交響的印象『スペインの庭の夜』


 夏の夜空の月は美しい。白く照らされて揺れる運河を流れる風はどことなく涼しい。

 夏の夜は何かしらわくわくとさせるものがあります。盆踊り、花火、キャンプファイヤー、あるいは肝試しといった夜に外に出て行うイベントは夏だけです。そして夜が更けていくとそこに何かがあるのが夏の夜です。

 僕は夏の月夜にはファリャの『スペインの庭の夜』を聴きたくなります。どこか不気味さが漂う神秘的な第1楽章の出だしは、


月夜に照らされた寺社の境内


を彷彿とさせます。おどろおどろしい音楽は長くは続かず、やがてピアノの響きが爽やかな風と共に安心感を運んできます。


夜の神秘感とさわやかさ


が全曲にあふれているこの作品はファリャが留学先のフランスから故郷スペインのマドリードに戻ってから作曲した作品で、彼の代表作『三角帽子』や『恋は魔術師』とは違った絵画的な情緒を持つ傑作だと思います。

第1楽章 ヘネラリーフェにて ハーレムの夜。妖しさと神秘さ。
第2楽章 はるかな踊り 異国情緒に満ちた踊り。
第3楽章 コルドバの山の庭にて  熱狂的なジプシーたちの踊り。やがて熱狂が覚め、静けさとさわやかな風の中に夜は更けていく。



posted by やっちゃばの士 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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