2010年06月17日

イメージクラシック「朝」@

グリーグ 『ペール・ギュント』第1組曲より第1曲『朝』

 ペール・ギュントの『朝』はすっかり朝の音楽の代名詞として定着しています。僕は考えます。このさわやかな曲が「朝」という標題をもっていなかったら、人はどのような印象を抱くのだろうかと。

新鮮な空気
さわやかさ
生きていることの感動

おそらく上記のようなイメージを抱くのではないでしょうか。グリーグはこの朝の音楽を作曲するに当たって、ただ朝の情景の描写だけではなく、主人公ペール・ギュントの思いを込めたのだと思います。この朝の情景には人の存在が感じられます。

 この曲が劇音楽として演奏されるのは次のような場面です。

 悪事を働いて故郷を飛び出したペール・ギュントが、旅先のモロッコで朝を迎える。異郷の地のすがすがしい朝の空気の中で、ペールは新しい出発を決意する。

 この後、ペールはまた欲望に駆られて悪事を行ないます。このようなストーリーを暗示しているのか、朝の音楽は確かにすがすがしいですが、悲壮感も漂っているのが感じ取れます。

善人も悪人も無条件に受け入れる自然の寛容さと移ろいやすい人間の心

を僕はこの音楽に感じます。


ラベル:グリーグ
posted by やっちゃばの士 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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