2010年05月12日

イメージクラシック「雨」B

ヴィラ=ロボス ブラジル風バッハ第3番

 オーケストラを伴ったピアノ曲で短調のものは、雨を連想させやすいです。オーケストラは曇った空を、ピアノは雨をと。そんなことを言ったら、短調の曲はすべて雨なのと批判されそうですが、そのような短調の曲の中でもとりわけ雨を連想させる曲があります。

 ブラジルを代表する作曲家ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第3番もそんな曲のひとつです。全部で9曲あるブラジル風バッハの中で唯一ピアノとオーケストラの組み合わせがこの第3番です。曲は非常にロマンティックな抒情をたたえており、ラフマニノフのピアノコンチェルトに匹敵する魅力がこの曲にはあります。

 ブラジル風バッハという曲名は、ヴィラ=ロボスがブラジルの民俗音楽を素材にバッハが書いたような組曲を創作しようとしたところから付きました。ブラジルの民族音楽がベースにあるためか、



ジャングルに激しく降り続く雨の中で吠える



ような気分にさせてくれます。一般的にブラジル風バッハの中で有名曲と言えば、列車の音が描写されている2番や、ソプラノ独唱が入る5番が真っ先に上がりますが、ロマンティックな抒情という点ではこの第3番に勝るものはないでしょう。



posted by やっちゃばの士 at 08:37| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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