2010年04月27日

イメージクラシック「春の室内楽」A

ベートーヴェン ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調『大公』

 春の到来を告げるものはたくさんありますが、その中のひとつに噴水があると思います。寒い冬の間の噴水は凍結防止のためもあってか、寒々しい印象を与えるためか、水が止められることが多いです。春になって温かくなると、陽気な日差しを浴びて優雅な虹を作る噴水の景色を再び見ることができます。春の午後、堂々と水を噴き出す噴水を見ていると『大公トリオ』を思い出します。

 ベートーヴェンの春の室内楽と言えば、何といってもヴァイオリンソナタ第5番『春』(スプリングソナタ)が有名です。第1楽章の第1主題はなるほど「春」をイメージさせる優雅な旋律です。ただ、風格という点ではちょっと劣ります。「春らしい優雅さ」と「陽気で堂々とした風格」を持っているのは『大公トリオ』を差し置いて他にはありません。

 作曲されたのはベートーヴェンの中期にあたり、同時期の作品としては交響曲第7番があります。ベートーヴェン中期の作品の特徴とされる「親しみやすさ」と「堂々さ」が見事に表れています。ピアノとヴァイオリンとチェロの掛け合いは巧妙で、春の風景に例えると、

ピアノははじける水玉
ヴァイオリンは風
チェロは陽気な日差し

になるのではないかと思います。


posted by やっちゃばの士 at 12:36| Comment(0) | 春の室内楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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