2010年04月15日

イメージクラシック「春」B

ストラヴィンスキー(ロシア)  バレエ『春の祭典』(1913年)

 4月に入って結構雨の日が多いです。今日も激しい雨が降っています。そういえば今年はまだ春雷を聞いていません。まだ本当の春は来ていないのかもしれません。

 今日も「春」をタイトルロールに持つ作品ですが、『春の祭典』は他の春をイメージさせる曲とは一線を画します。「春」と言えば

喜ばしい
初々しい
明るい
さわやか

などのイメージがありますが、この曲には上記のような要素が全くありません。あるのは

激しいリズム
官能的な興奮
野蛮な踊り

です。「春の雨よ、もっと激しく降れ、降りまくれ」と言わんばかりの激しいリズムと咆哮の音楽がここにはあります。また、この曲には「うれしい」とか「かなしい」という抒情が存在しません。あるのは「気持ちいい」とか「ノリがいい」という肉体的な感覚です。心で感じる音楽ではなく、肉体で感じる音楽なのです。

 この曲の初演は大センセーションをひき起こしたことで有名です。このことは、この曲が従来のクラシック音楽とは全く違った音楽であったことを物語っています。ただ「春」をイメージさせる楽節は存在していて、例えば、冒頭のファゴットの高音域で始まる旋律は、


春生き物が眠りから目を覚ます


といったイメージを喚起させてくれる名旋律だと思います。




posted by やっちゃばの士 at 12:59| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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