2010年04月10日

イメージクラシック「春」A

シベリウス 『春の歌』

 フィンランドのシベリウスは管弦楽の大家で、数多くのオーケストラ作品を作曲しましたが、その中にはあまり知られていない作品もあります。おそらく、シベリウスにとってオーケストラ作品はデッサンのように実験的に作品を試みるジャンルだったのではないでしょうか。

 『春の歌』はまさしくそのような作品で、油絵のデッサンのような響きを持っています。メリハリのついた管弦楽法は影をひそめ、油絵具を重ねたような厚ぼったい響きが目立ちます。シベリウスとしてはちょっとさえないかなとは思いますが、響きは暖かく、菜の花の黄色をカンバスに重ね塗りしたようなひたむきさがあります。音楽から聞こえる情景に勝手に詩をつけると以下のような感じになると思います。

北国の海辺。
明るい日差しだが、海から来る強風は冷たく
丘一面の菜の花畑は揺れている。
菜の花の香りが風に乗って流れる。
春は確実に近付いている。
冬は次第に遠ざかっていく。
遠くで鐘の音が聞こえる。
祝福の予感。
さあ私にもやっと春が訪れようとしているのだろうか。



CIMG0622.JPG



posted by やっちゃばの士 at 14:26| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。