2010年04月06日

イメージクラシック「夕暮れ」@

ショパン バラード第1番ト短調

 夕闇に包まれていこうとする暗い自室の机にたたずみ、真っ暗なカーテンのかかった窓の向こうに溶鉱炉のように黒ずんでいく夕焼けの空が見える。暗闇にただ一人この世から取り残されたような孤独感。カラスの鳴き声がむなしく響いてくる。


 ショパンのバラード第1番の冒頭の序奏ほど、夕闇のひと時にぴったりくる音楽があるでしょうか。


闇から浮かび上がる自らの存在

の姿を彷彿とさせる音楽があります。この短い序奏はショパンの数ある名旋律の中でももっとも印象深いものだと思います。巧みな転調によって「浮かび上がるような」あるいは「揺れるような」不思議な感覚にさせてくれる見事な音楽です。

 続く主題部は、歌に満ちた情緒的な音楽で、心に残る旋律の宝庫です。ショパンはバラードを全部で4曲作曲していますが、おそらくこの曲が一番心に残る名曲ではないでしょうか。シューマンが「一番好きなバラード」と呼んだのは有名な話です。

posted by やっちゃばの士 at 20:11| Comment(0) | 夕暮れ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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