2010年04月01日

キーワードクラシック「入学式」@

ブラームス 『大学祝典序曲』

 4月になりました。4月は入学式、入社式と新しい出発の月です。新しい出発となる入学式は、卒業式と違って「涙」や「名残惜しさ」といったキーワードとは無縁ですが、「厳粛」、「堂々」といったキーワードは同じです。「入学式」と「卒業式」に似合うクラシックは微妙に違うんだなと思いながら、「入学式」クラシックを考えてみたいと思います。

 ブラームスの『大学祝典序曲』は大学の卒業式でも入学式でもよく演奏されます。もともと、この曲はブラームスがブレスラウ大学から名誉博士号を授与されたお礼に作曲されました。当初ブラームスはお礼に作曲することを拒んでいたようですが、友人に説得されてしぶしぶ作曲したのでした。

 曲はドイツの4つの学生歌の巧みなつなぎ合わせと展開からできており、情緒的というよりも知的な感じのする作品となっています。ブラームスの音楽の持つ深い内面性と抒情はあまりなく、世間的には有名だが、ブラームスファンからはあまり注目されない作品でもあります。

 輝かしいファンファーレではなく、もぞもぞとした短調の学生歌に始まるところに少々拍子ぬけを食らうのですが、ブラームスのウィットとユーモアが込められたこの作品は、卒業式よりも入学式の方が似つかわしいと僕は思います。

EPSON002.JPG
ブラームスとハンスリック


posted by やっちゃばの士 at 19:41| Comment(0) | 入学式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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