2010年03月07日

キーワードクラシック「卒業」@

ショパン 即興曲第4番ハ短調『幻想即興曲』 

 もうすぐ卒業式のシーズンを迎えます。卒業式では、ワーグナーの『ニュルンべルグのマイスタージンガー』前奏曲のような壮麗にして品のある音楽がバックミュージックとして使われます。一方、「卒業式」とは違って「卒業」という言葉から人はどんなイメージを抱くでしょうか。


惜別
もう戻らない過去の思い出


晴々しい気持ちを抱くのが「卒業式」なら、ほろ苦くも甘い思い出をそっと心の箱の中に整理するのが「卒業」です。特に小学校、中学、高校を卒業する時に多くに人がこんな感情を抱くのではないでしょうか。


 僕は卒業というと、ショパンの『幻想即興曲』が浮かびます。この曲の持つ楽想が、卒業の時に抱く、過ぎ行く時間と、遠ざかる思いでに対するいとおしい気持ちにマッチするからではないかと思います。また、この曲はショパン25歳という若い時の作品で、透明感のある抒情を感じさせるところがあるのも「青春」にふさわしいと思います。

 『幻想即興曲』はショパンのピアノ曲の中でも大変有名な曲で、編曲も多く、フィギアスケートでもそのオーケストラ版が使われていました。しかし、この曲主題提示部と再現部の「」がものすごいスピードで失われていくような緊迫感と、中間部の思い出に浸って恍惚とした感情が浮かび上がるような音楽は、ピアノで演奏されてこそ味わうことができるものです。






 
posted by やっちゃばの士 at 16:05| Comment(0) | 卒業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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