2010年03月04日

キーワードクラシック「フィギアスケート」B

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調

 何年か前安藤美姫選手がこの曲を使っているのを見て、僕は「意外だ」と思ったのを覚えています。そもそも舞曲でも、物語曲でもない、そしてドイツの作曲家の絶対音楽(標題性がない音楽)がフィギアスケートの曲として使われると思ってなかったからです。

 協奏曲は、交響曲と違って、ピアノやヴァイオリンなどの独奏楽器の名人芸を引き立てようとするところがあるので、絶対音楽のなかではもっとも外面的な音楽性を持つジャンルです。したがって、名人芸が引き立つような協奏曲作品は意外と取り上げやすいのかもしれません。ヴァイオリンを伴った協奏曲的作品では以前サン=サーンスの『ロンド&カプリチオーソ』が取り上げられていたのを見たことがあります。

 このメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調は、

思わず口笛で吹きたくなるようなメロディ
ヴァイオリンとオーケストラのバランスのとれたマッチング
深い叙情性と内面性


を持つメンデルスゾーンの最も充実した作品のひとつで、数多くの作曲家が作曲したヴァイオリン協奏曲の中にあって、

ヴァイオリン協奏曲の女王


に位置付けられています。美しく流れるようなメロディをもつこの作品も完成までには多くの紆余曲折を経ました。そこには作曲家の才能以上のストーリー性が含まれています。内面から湧き出るような抒情性は技能だけから生まれるものではないことをこの曲は教えてくれます。

関連記事です。
http://yachaba.seesaa.net/article/119964598.html


posted by やっちゃばの士 at 13:21| Comment(0) | フィギアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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