秋の野風に身を委ね
ひらひらと舞い続ける
風はだんだん冷たくなっていく
僕はどこへ行くのやら
落ち葉が風に舞う光景をしばしば見かけるようになりました。耳を澄ますと、青空上空で舞う風のごおっという音と、葉の揺れる音ばかりが聞こえてきます。
シューベルトの即興曲作品90の第2曲は、まるで風の動きのような無窮動な音楽で始まります。感情が入らない機械的な音楽はちょっとシューベルトらしくなくとても不思議な感じがします。途中からシューベルトらしい歌う旋律が合流し、最後は慟哭のような強い余韻を残しながら曲を閉じます。
風に乗ってピアノの無窮動風な旋律が聞こえてきそうです。

ラベル:シューベルト 秋に聴きたいクラシック