2012年10月14日

イメージクラッシック「夢」その10

シューベルト ピアノソナタ第16番イ短調より第1楽章

静寂、孤独、沈黙 そして夢

 秋の澄んだ冷たい空気に触れると、シューベルトのピアノソナタを聴きたくなります。夕闇に一艘映える紅葉と沈黙する林は静けさに包まれ、いつものと同じように時は流れていきます。

 シューベルトのピアノソナタ第16番の第1楽章は、同じイ短調のピアノソナタ第14番とよく似た雰囲気を持っています。ピアノソナタ第14番はなにか強い決意と悲壮感が漂ってくるのに対して、この16番は暗い森の情景のようなロマン性を持っているのが特徴です。
 
 展開部で、第1主題がフォルテになるところは、何か夢か幻を見ているような迫力があり、沈黙の多いこのピアノソナタの中でとても印象的です。このソナタはシューベルトのソナタの中でも、珍しく生前に評価されたものですが、彼はどのような気持ちでこの曲を作曲したのだろうかと思わされます。

posted by やっちゃばの士 at 11:40| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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