2012年06月06日

イメージクラシック「花」その4

マーラー 交響曲第3番ニ短調より第2楽章「野の花が私に語ること」

 ポピーが美しい季節になりました。先日、妻と子供たちは葛西臨海公園に行って、たくさんのポピーを摘んで帰りました。僕は仕事で一緒に行くことができませんでしたが、一面に咲いたポピーの花が初夏のさわやかな風に吹かれて揺れている光景が目に見えるようです。

 風に無邪気に揺れる花々の光景は、マーラー第3交響曲の第2楽章について述べた次の言葉を思い出させます。

「それがどんなふうに響くか、きみには見当もつかないだろう!それは、僕が今までに書いたなかで一番無邪気な曲だ。花々だけがそうであるような無邪気さだ。すべては天空をかろやかに敏活に漂い、揺れ動く。そのさまは、花が風の中で、茎をしならせているかようだ。」(『グスタフ・マーラーの思い出』より)

 マーラーの交響曲第3番は、マーラーの交響曲の中で最も幸福感に満ちた作品で、また最も長大な規模を持った作品でもあります。マーラーは自然を愛し、夏になると自然に囲まれた山小屋で作曲没頭するのでした。マーラーはこの作品で、聖書の創世記のように、自然と人間からなる自らの世界観を音楽にしたのでした。第2楽章は「野の花が私に語るもの」という標題が付いており、メヌエット風の無邪気さを持った音楽です。

EPSON014.JPG
クロード・モネ「シヴェルニー付近のひなげしの野」










posted by やっちゃばの士 at 16:15| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。