2012年04月04日

イメージクラシック「嵐」その7

マーラー 交響曲第1番ニ長調より第4楽章

 台風なみの強風の吹きつけるまさに春の嵐の一日でした。つい先日強い南風が吹いて嵐のようだと感じたばかりですが、今回の嵐は比較にならないほど大きなもので、木々をなぎ倒すなど暴れまくっていました。

 ここまでの規模の嵐となると、やはりオーケストラの登場となります。春の嵐、青春の嵐が表現されているマーラー交響曲第1番第4楽章です。シンバルの一撃で嵐のような音楽が冒頭から荒れ狂います。マーラーは

Stürmisch bewegt(嵐のように動的に)

と楽譜に書き込んでいます。さらに彼は「地獄から天国に」という標題を書き加えました。この曲には傷つきやすい青年の絶望と希望が見事に表現されています。まさに春の嵐という標題をつけるにふさわしい曲だと思います。



ラベル:マーラー
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2012年04月03日

イメージクラシック「雲」その3

ドビュッシー 『夜想曲』より第1曲「雲」

夕べの舞浜海岸
ピンクに色ずいた雲は
次第に明るさを失い
鋼となって闇に消えていく

 4月になって日も長くなりました。6時になってもまだ外は明るく、ただ肌寒さだけが若干残っていて上着だけは必要だという感じです。解放感と緊張感の入り混じった気持ちで波の音を聴きながら、刻一刻と色合いが変化していく雲を眺めてみました。

 こういう時はやはりドビュッシー『夜想曲』「雲」が似合います。弱音器をつけたひそやかな弦のさざ波の上を木管楽器、金管楽器がちょっと物憂い鄙びた旋律をもって登場しますが、これは夕べの空に流されていく雲のようです。ドビュッシーは黄昏の雲の印象を音楽にしたのでした。

 この曲はとても視覚的な音楽で、視覚と聴覚が密接な関わりあいを持っているということを感じます。僕はこのブログで曲の印象を語っていますが、これこそ音を視覚で表現するようなものです。印象(イメージ)とは外界にあるのではなく、心の中にあるということを再認識させられる音楽です。

ラベル:ドビュッシー
posted by やっちゃばの士 at 13:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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