2012年02月08日

キーワードクラシック「卒業」その5

チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調より第4楽章

 もうすぐ卒業の季節です。卒業式でかけるにはちょっと派手でヘビーですが、僕の頭の中で卒業のイメージにぴったりくるのが、チャイコフスキー交響曲第5番の終楽章です。

回想とお祭り気分の卒業式

といったところでしょうか。この終楽章は、序奏―主部―コーダで構成され、序奏では、第1楽章で登場しその後の楽章でも度々顔を出す「運命の主題」といわれる暗い主題が、長調で明るく伸びやかに歌われます。苦難の数々を乗り越えたあとの充実感が伝わってきます。この部分は「卒業式」でも使えると思います。

 その後激しい主部に入っていきます。この主部のリズムはとても印象的で、
 
イタリアのサルタレロとブラジルのサンバ

を足したようなお祭り的な音楽です。まるでそれまでの思い出が、ものすごいスピードでスクリーン上に走馬灯のように早送り再生されていく感じでしょうか。曲の情緒はチャイコフスキーらしく抒情性に富んでいます。僕がこの曲に対して回想的だと思うのはこの抒情性に原因があると思われます。

 コーダでは序奏の「勝利した運命の主題」が高らかに歌われ感動的に曲を締めくくります。やはり「卒業」で聴きたい名曲です。


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ディズニークラシックその1

チャイコフスキー 『眠れる森の美女』より「村人の踊り」(ガーランドワルツ)

 先日の日曜日、浦安市吹奏楽団のコンサートに行ってきました。幼稚園のママ友が出ているということで、昨年から聴きにいっています。第1部はホルストチャイコフスキーのスラブ行進曲等クラシック中心で、吹奏楽だけのスラブ行進曲はとても聴きごたえがありました。後半はディズニーメドレーで、ここでもチャイコフスキーの『眠れる森の美女』の「村人の踊り」(ガーランドワルツ)が登場していました。この曲はチャイコフスキーの曲というよりも「オーロラ姫のテーマ」として認識されていると思います。


オーロラ姫のワルツは不幸?

 僕はこのワルツを子供たちと一緒に聴くたびに、「この素晴らしいワルツを一体どれだけの人がチャイコフスキーの曲だと認識しているだろうか」という気持ちになります。なぜなら、子供たちがこの曲を口ずさんでいる姿を一度も見たことがないからです。僕は意識的に車の中で『眠れる森の美女』を流すように何度も試みましたが、未だに何の反応も示しません。なぜこのような結果になるのだろうかと考えてみました。

@音楽そのものが地味。とても優雅なワルツだが哀愁や特徴のあるリズムに乏しい。
A『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』が有名過ぎて、3番手になってしまっている。
Bオーロラ姫のキャラクター自体が地味。シンデレラ、白雪姫、アリエルたちと比べると目立たない。

 上記のように、このワルツもオーロラ姫も素晴らしいのだけれども、それ以上に素晴らしい存在があるために、不幸にも目立たない存在になっているというのが現状だと思います。そういう不幸な事情があるため、僕はディズニーランドでオーロラ姫を見ると、がんばってほしいという気持ちになります。

 あと肝心な音楽の方はぜひチャイコフスキーの原曲を聴いてみてほしいと思います。フルートとピッコロのスタッカートによる編曲にはない小鳥の鳴き声のような響きがとても印象的です。

posted by やっちゃばの士 at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ディズニークラシック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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