2012年02月07日

イメージクラシック「旅」その2

シベリウス 『カレリア』序曲

 厳しい寒さの中立春を迎えました。僕はこの立春という言葉が大好きです。文字どおりに取れば「春が立つ」という意味ですが、僕はこの言葉を「混沌の中に基準を立てる」といった主体的な強い意志のイメージでとらえています。

凍りつく真冬の大地に打たれた春の杭の鼓動

 耳を澄ませば春の鼓動が遠くから聞こえてくるようです。春の鼓動はだんだん大きくなり、やがて胸の鼓動を期待で大きく膨らませてくれます。真冬の厳しい海の彼方の方からはるばると春の鼓動は波になって伝わってきます。春を探しに旅に出かけよう。

 シベリウス『カレリア』序曲は、春の鼓動を探し訪ねる旅人の気持ちが伝わってくる曲で、胸がわくわくと高まる曲です。カレリアはフィンランドの南東部にある地方の名前で、この地はフィンランド人の発祥の地と言われています。シベリウスは新婚旅行でカレリアの地を訪れ、そこで得たインスピレーションで劇音楽『カレリア』を作曲しました。『カレリア』序曲はその中の一部で、3曲からなる『カレリア』組曲ほど演奏される機会に恵まれていませんが、旅人の歩行のような明るく躍動する主題と、後半の春の鼓動のように響くティンパニの響きが印象的で、僕は序曲の方が気に入っています。


ラベル:シベリウス
posted by やっちゃばの士 at 07:28| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。